ライラの冒険 黄金の羅針盤

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goldencompass.jpg「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を観に行ってきました。私たちの住む世界とそっくりだけど、どこかが違う別世界。人々の魂が『ダイモン』と呼ばれる守護精霊の姿で外在化された世界で、次々と子供たちが連れ去られる事件が発生し、オクスフォードで寄宿生として暮らすライラは、さらわれた友達を助けるため北極へと旅立ちます。現実世界とよく似てるけど、私たちの世界とは異なるエネルギーで動く飛行船や馬車(?)など、ファンタジー要素たっぷりの世界観も見ていて楽しいのですが、主人公ライラの元気な行動力で、物語がテンポよくグイグイ進むので、最後まで飽きさせません。一応、叔父のアスリエル卿という心強い味方がいるのですが、作中ではほとんど離れ離れでこれといった援助は受けられないので、ライラ自身が考え判断して動く、という構図が物語の大半を占め、冒険映画としての魅力を生んでいます。ハリー・ポッターのように魔法を使うことはできないので、ライラに与えられた唯一の武器は、真実を映すという「羅針盤」ただ一つ・・。この羅針盤を利用して、巧みに人を説得し、仲間を集め、時には敵を欺いたりもする、ライラの勇気ある活躍は見るとスッとさせられること請け合いです。

ライラの冒険の世界観で独特なのが、人間の魂を動物の形で具現化したという『ダイモン』の存在です。登場人物すべてが、犬やネズミや鳥、昆虫などといった動物をゾロゾロと引連れて歩く姿は、一種異様な光景なのですが、常に自分のダイモンと語らい、心の中のもう一人の自分と対話するライラの様子は、見ていてほほ笑ましく、羨ましくさえ思います。ダイモンは、その人の精神状態をも如実に反映してしまうので、クールで冷静沈着なコールター夫人(ニコール・キッドマン)が静かに微笑んでいても、彼女のダイモンは獰猛に怒り狂っていたりと、対照的なこともしばしば・・。

自分の心の内をベラベラと代弁してしまうダイモンなんかも登場したりして、ライラの住む世界には『本音と建前』は存在しないのか?と、ついつい心配になってしまうのですが、そんな風に素直に心を映すダイモンばかりだったら、逆に便利でやりやすい世の中になるかもしれませんね・・。そうしてダイモンと不思議な共存関係を築く人類たちだけでなく、自由に空を飛びまわる魔女や、鎧を身にまとい、戦とともに生きる『鎧熊』など、様々な生き物が登場してファンタジーの世界を盛りたてます。

物語を彩る音楽のクオリティの高さも、この映画の特色の一つで、ジプシーを連想させる海の民『ジプシャン』や、北極圏で暮らす北方民族『サモエード族』などの、オリエンタルなモチーフを反映して、モンゴル地方の口琴を楽曲に取り入れていたりするので、独特の神秘的な雰囲気が味わえます。また、最後にタイトルバックのシーンで流れるケイト・ブッシュの歌うテーマソング「ライラ」も、まるで映画に登場する魔女がライラに語りかけているかのように、情感たっぷりで圧巻です。ぜひ、この辺も注目して聴いてみてください。

それにしても、期待の新人子役として注目度の高いライラ役のダコタ・ブルー・リチャーズ。彼女の演技というか、存在感には目を見張るものがありますね。喜怒哀楽を素直に表現した、少女らしい演技だけでなく、凛とした表情で相手を見据えたクールな眼差しは、共演のニコール・キッドマンにも匹敵するほどの迫力・・。彼女の今後の活躍も楽しみです。

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多摩川のほとりでのんびり暮らす3人家族の日常と果てなき好奇心を綴ったブログです。

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