東京ハッピー・レストラン

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book_happyrest.jpgこのところ、先日紹介した「月館の殺人」つながりで佐々木倫子の作品を読み返していたのですが、フレンチ・レストランを舞台にしたドタバタ・コメディ「Heaven?」を読んだらおいしいフレンチが食べたくて仕方なくなってしまい、偶然コンビニの書籍コーナーで見つけたこの本を衝動買いしてしまいました。「東京ハッピー・レストラン」は、TBS「魂のワンスプーン」の審査員としてもおなじみのレストラン評論家・犬養裕美子さんが、今まで食べ歩いた1万2500店以上のレストランの中から女性の視点で、行ったら「ハッピーになれる」レストランを厳選して紹介している本です。フレンチやイタリアンを中心に、和食やその他の各国料理など幅広いジャンルからこだわりのレストランがピックアップされているのですが、単純に有名店・高級店という観点ではなく、値段や親しみやすさ等も含めてトータルで満足できるお店を選んでいるところが新しいです。なので、評価のランク付けもよくある「3つ星」「5つ星」といったスタイルではなく、どれだけハッピーになれるか?といった「ハッピー指数」を4つ葉のクローバーの枚数で、1~4枚と等級化しているのです。

この「ハッピー指数」という概念は、よくよく考えてみると漫画「Heaven?」のお話にも通ずるところがあります。「Heaven?」に出てくる、素人の寄せ集めで作ったレストラン「ロワン・ディシー」は、専門家から見たらおせじにも一流店とは言えないお店なのですが、至らないスタッフだからこそ、なんとかお客様に満足してもらおうと、毎回誠意と工夫を凝らして涙ぐましい努力を続けます。そんな風に一生懸命な「手作りサービス」だからこそ、ときにはお客様と心が通じ合える奇跡のような瞬間が訪れるのです。

「東京ハッピー・レストラン」のまえがきでも、犬養流のレストランの楽しみ方について書かれた文章があるのですが、犬養さんによるとレストランとはただお客が一方的にもてなされる場所ではなく、シェフ(主人)と従業員(サービス)、そして私たち(客)の3者それぞれが一つの舞台で演じる役者のように自分の役割を演じながら、最高のコンビネーションを目指して作り上げる「ドラマ」のようなものなのだそうです。そのためには、レストラン側のサービスの良さだけでなく、私たち客の側もレストランの流儀に合わせて歩み寄ってあげることがハッピーになれる秘訣なのだとか・・。確かにこの本を読んでみると、そういう舞台にふさわしく、スタッフの顔が見える個性的なお店がたくさん載っているような気がします。

犬養さんが、この本でピックアップしたお店を得点化する上でチェック項目とした内容も、細かく公開されているのですが、その一部を転載すると以下のような感じになります。

犬養式チェックシート(一例)
<値段>
・昼の最低コースが2000円以下である
・夜の最低コースが5000円以下である
<飲み物>
・グラスワインが赤白各2種類以上ある
<店内>
・テーブル席の間隔がゆったりと感じる
・照明が適度に暗い
<サービス>
・ワインに詳しい人がいる
<その他>
・22時以降のラストオーダー
・一人でも行きやすい
決して専門家としての目線ではなく、いかに初心者でもリーズナブルに心地良く楽しめるか、ということを重視しているのがお分かりいただけると思います。ざっと目を通したところ、私が知っているお店は下北沢のコム・フォーというベトナム料理屋さんぐらいだったのですが(このお店はスープからこだわってフォーを作る、数少ないお店なのだとか・・)、これからこの本を片手に少しづつ開拓していって、願わくばハッピーな関係の築ける「いきつけ」のフレンチ・レストランが見つかるといいなぁ、と思っています。

また実際にお店に行ってみたらぜひ結果をレポートしたいと思います。

「東京ハッピー・レストラン」犬養裕美子

comic_heaven_s1.jpg「Heaven? ―ご苦楽レストラン(1)」
佐々木倫子のレストラン・コメディ決定版。お買い求めやすくなった小型・新装版も新登場!(530円)

dvd_ousama_r.jpg「王様のレストラン」DVD-BOX
心温まるレストランもののコメディと言えば、こちらもはずせません。笑いが欲しくなった時の、私の座右の一本です。

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多摩川のほとりでのんびり暮らす3人家族の日常と果てなき好奇心を綴ったブログです。

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