iPAQを特ち歩くようになってから、CDの曲をMP3に変換して職場や外出先で聴いたりと、すっかりメディアプレーヤーとしての使い方が板についてきたのですが、CDから落とした曲以上に最近よく聞いているのがネットラジオの「モリロバ」です。「モリロバ」とは、知る人ぞ知る音楽家でありマルチアーティストのモーリー・ロバートソン氏が配信しているネットラジオ番組で、サイト上からいつでも最新の放送データ(MP3形式)をダウン口ードして聞くことができます。モーリーさんは以前からJ-WAVEの番組でパーソナリティを務めている人なので、昔から聞いている私にとっては、おなじみのラジオ番組がいつでも好きな時に聞けるようになった、という感覚に違いなく、今回のネット配信のスタートはかなり嬉しい二ュースでした。それがiPAQに手軽に入れて「どんな場所でも」聞けるようになったのだから、これ以上のことはありません。もともとテンションの高い愉快なトークの中に、かなり難しい高尚な話が盛り込まれているので、何度かじっくり聞かないと理解できなかったりするんですよね・・。
国際情勢から文化習俗にまで至る、非常にカルチュラルで「ためになる」トーク内容も去ることながら、アシスタントの河野麻子さんとの和やかな掛けあいも面白く、毎回楽しませてくれます。なにしろ、この「モリロバ」キャッチフレーズが、「あなたのiPodに入れて持ち運べる、お耳の恋人」ということらしいのですが、まさに先見の明と言うほかありません。
つまり、モーリーさんが今回MP3を使った個人放送を開始したのは、昨今のiPodブームに目を付けて、今こそ自主メディア発信の本格時代に突入するはず、と予見してのことなのです。確かにここ最近のiPodの普及は目覚しくすっかりファッションとして定着してしまったし、それに追随する他社が立て続けにプロデュースしているメディアプレーヤー群は、さらに手軽に動画ファイルまで持ち運べるようになってきています。こういったトレンドの中で、MP3やMPEGでの情報発信というのが、今まで以上にカジュアルに受け入れられていくのは間違いありません。
個人的には、そこからもう一歩進んで、次に来るのは一般層へのPDAブームなんじゃないかな?と思っているんですが、どうでしょうか。電車の中でiPAQに詰め込んだDVDのムービーでも見ていたら、iPodに慣れ親しんだ人たちが「自分も同じことをやってみたい」と思うのも、時間の問題なのではないでしょうか・・?
思えば、モーリーさんのラジオを一番聞いていたのは、私が受験生をしていた頃にJ-WAVEで夜中の1:00~3:00に放送していた「ACROSS THE VIEW」という番組で、その頃はモーリーさんのハーバード時代の武勇伝とか、ロバート・ハリスさんのオーストラリア放浪時代の体験談とか、ディープな内容ばかり扱っていたので、これから進路を考え始める若者にとっては色んな意味でためになる、刺激的な番組でした。週3~4回担当のモーリーさんの番組内容というのも、世界各地の友人に電話をかけて英語でトークを繰り広げては、英語の分からない私たち視聴者に対してろくに解説もしてくれない、という結構自分勝手な構成だったのですが、それでいてなぜか耳に心地よく、視聴者に媚びないカリスマ的な部分が面白いので、いつの間にかファンになっていたのでした。
モーリーさんは、現在でもJ-WAVEの「EARLY MORLY BIRD」という番組を担当されているそうですが、日曜の朝5時からという殺人的なタイムスケジュールのため、さすがに聞くことができずにいました。この辺にJ‐WAVEのここ数年のコマーシャリズムへの傾倒ぶりを見てとることができると思うのですが、「モリロバ」のような個人メディア配信がシームレスに展開されるようになってきたら、ますますマスメディアの必要性が減ってきてしまいますよね・・。
(私など、ただでさえ「ブログを読んでいれば雑誌なんかいらない」と思い始めてるというのに・・)
⇒ネットラジオ「モリロバ」がダウンロードできるモーリー・ロバートソンさんのサイト
⇒J-WAVE番組サイト「EARLY MORLY BIRD」
風のまにまに号

コメントする