ハムナプトラ 失われた砂漠の都

dvd_mummy_box.jpg今日の夜9時から日本テレビで「ハムナプトラ」が放送します。「ハムナプトラ」は、以前紹介した「悪いことしましョ」に出ていたコメディ系俳優ブレンダン・ブレイザーが主演のエジプトを舞台にした痛快冒険活劇です。「チャーリーズ・エンジェル」「スパイキッズ」に並んで、これぞ新世代のエンターテイメント映画の習作と、私が個人的に思っているお気に入り映画です。アクションありアドベンチャーありの盛りだくさんの構成ですが、とにかく「ギャグであることを自覚したギャグ映画」なので全編ハイテンションで勢いが違います。観ると元気が出ることは請け合いなので、ぜひ観てみてください。
「ハムナプトラ」と聞いてまっさきに思い出すのは、橋本治がとある本の中で「この映画が好きだ」と書いていた一節です。尊敬する文化人がこんなB級映画の面白さを認めてくれるのだから、私も自分の趣味に胸を張っておすすめできるというものですね・・。

以下は橋本治の文章からの引用です。

夏の始め、私は『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』が見たいと言って、人に笑われていた。私は既に『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』を見て、この映画の脚本まで書いた監督を大したものだと思っていて、「やっぱり見たい」と思っていたのである。
そんなことを言って大方の人間達に笑われたのは、『ハムナプトラ』シリーズが、なんの内容もない冒険活劇だからである。三千年前に死んだエジプトのミイラが復活して人を襲ったからなんだっていうのか。
<中略>
しかし私は、「現在なんかなんでもない」と思っている。バカな男や女がグズグズしているだけの、意味ありげで「低級でない」と思われている映画を見ることになんの意味があるのかと思っている。自分のカツカツの生活を成り立たせるために働き続けて、ストレスばっかりたまっているから、たまには「ちゃんと意味のない映画」を見て、これを発散させる必要があると思う。...
(※角川書店「テロ以降を生きるための私たちのニューテキスト」より引用)
・・と、ここからどうやって「テロ」の話に発展していくのかは、実際に読んでみてのお楽しみ、ということにしておきますが、私はこの文章を読んで「そうだそうだ」と一人で大絶賛していました。さらにその後「ジュラシックパーク3」の話にも及んでいて、私も「ジュラシックパーク3」がどうしても見たくなって一人で映画館に見に行ったことがあったので、ますます共感を深めたのでした。

ところでこの映画、原題は「THE MUMMY」といって、大昔にやっていた「ミイラ再生」という映画のリメイクなのだそうです。リメイクというよりは、「スパイキッズ2」がハリーハウゼンへのオマージュだったように、往年のミイラ映画へのオマージュをやってのけてるのだと思うのですが、SFXをふんだんに使って大暴れするミイラ男を再現しただけでも、映画史的な意義は大きいと言えるでしょう。もちろん、そんなマニアックなことを知らない人や、新世代の子供たちはこの映画を純粋に痛快なエンターテイメントとして受け取るだろうし、色んな意味で含蓄に富んだ映画だと思います。

主人公の冒険家リックは3枚目なのにやたら自身満々でテンションが高いし、一緒に冒険する女性学者のエヴリンは美人なのにすごくネクラでドジだったりと、キャラ設定も面白くて新鮮です。「トゥーム・レイダー」がインディー・ジョーンズのアクション的な面での後継者だとすれば、もう片方の主翼を担うのは間違いなくこの「ハムナプトラ」シリーズだと言えるのではないでしょうか・・?

「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」を録画予約する(iEPG対応)
1/7(金)21:03~23:24放送

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