

ニコラス・ケイジとシェール主演の「月の輝く夜に」のレビュー後編です。(⇒前編はこちら)この映画の中に出てくる満月のシーンも、ほんとに大きく黄色くてファンタジーの世界みたいなお月様ですが、今夜の東京の空に登っている満月も、負けず劣らずとんでもなく低いところで煌々と輝いていますね。(写真上)低すぎて地上からでは建物の影に隠れてなかなか見れません。なんだか「アンダーワールド」に出てくる月みたいにダークな感じもしますが・・。
シェールは満月の夜に婚約者の弟であるニコラス・ケイジと一夜を共にしてしまうのですが、一夜の過ちと教会に懺悔に行っておきながら、最後の願いと言われてもう一度デートに行ってしまいます。髪型も変え、ドレスアップして大変身したシェールは、彼の念願であるオペラへと繰り出しますが、そこで父親の不倫現場を目撃してしまいます。さらには、夫の不倫に気付いている母親までも他の男性に寄りどころを求めるなど、後半は一転「家族」の話へとシフトして、スローテンポで淡々と描かれていきます。
いくつもの問題を抱えて一体どうなるのかと思いきや、ラストシーンは場所も時間も限定された室内劇のシチュエーションの中で、コロコロと意外な展開が連鎖しての大円団、と落ち着きます。私好みの凝った演出ですが、悲劇のはずがいつの間にか喜劇に・・というのがまるでオペラの中のお話みたいです。この映画はどちらかというと恋愛メインというよりも、オペラのようにイタリア気質の移民の人たちの人間模様と、家族の大切さなどが主題になっているのではないでしょうか?
一番印象に残ったのは、犬をぞろぞろ連れ歩いてるおじいさんが、満月に向かって犬たちにしきりに遠吠えさせようとけしかけてるシーンです。それにしてもジョニーがあそこまでバカだったなんて・・。
風のまにまに号
DVD「月の輝く夜に」
DVD「アンダーワールド」

コメントする