グレートマジョリタンの巻・第14回

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hyoutan040411-1.jpg天才科学者の憂鬱
ひょっこりひょうたん島のレビューです。NHKでの放送は先月に終了してしまったので、ここから先は自分のペースでレビューをアップしていきたいと思います。 世界中の魔法博士たちが10万年かかっても解けなかったという魔法の方程式を与えられて、さぞや苦戦するかと思いきや、ものの3分で解いてしまった博士は、この方程式が数字ではなく「ポッポポッポハトポッポ」という呪文を表すための暗号だということを見抜きます。夢中になって数式を解いてしまった後で、ふと我に返った博士がその方程式が何の方程式なのか調べたところ、「人間のハートを自在に抜き取ってしまう」恐ろしい秘術であることが分かります。自責の念にかられる博士でしたが、時すでに遅く、方程式を解いたことを魔女たちに悟られて答えを教えるよう迫られます。

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なかなか口を割ろうとしない博士に業を煮やした魔女たちは、サンデー先生を騙して、食べるとピョンピョン飛び跳ねてしまうジャンピング・ビーンズを食べさせてしまいます。突然ピョンピョン跳ね出して、海岸の崖に向かって突進してしまうサンデー先生を横目に、答えを教えたらサンデー先生の命を助けてやると博士を脅迫する魔女たちでしたが、それでも博士は口を割らず、間一髪のところで豆の効き目が切れたサンデー先生は助かりますが、博士はマジョリンタワーのてっぺんに閉じこめられてしまいます。
一方、魔女学校から飛び級で卒業証書を授与されたトラヒゲと海賊4人組は、魔女たちから海賊船アリゲーター号をプレゼントされ、晴れて再び海賊として大海原に旅立つのでした。
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今回魔女たちが盗み読んだサンデー先生の通信簿に、「将来はアインシュタインに匹敵する大学者になるでしょう・・」と書いてあったことからも連想されるように、魔法の方程式をめぐる博士の苦悩は、そのまんま「原爆を発明してしまったアインシュタインの苦悩」になぞらえることができます。この辺のことはアインシュタインの伝記などを読めばよく分かると思いますが、E=mc2というシンプルな方程式に結集される彼の物理学上の発見は、純粋に宇宙の成り立ちを解き明かす好奇心に端を発するものでしたが、結果として凶悪な核兵器や、何万年先まで地球に傷跡を残す原発など「負の遺産」を産み出すことになってしまいました。
核分裂の理論が強力な爆弾に利用できることを知って、最初はかたくなに協力を拒むアインシュタインでしたが、自分と同じユダヤ人を虐殺したナチス・ドイツに対する恨みの感情から、ドイツを敗北させれば多くの命が助かるはず、とついに原爆の開発に手を貸してしまいます。これはサンデー先生の命が危険にさらされても、サンデー先生一人の命と全世界の人類の命とを天秤に乗せて、冷静に沈黙を守った博士の判断と同じ科学者の思考回路だと言えるでしょう。
アインシュタインはその後も一貫して世界平和を訴えながら余生を送りますが、一度人の手に渡ってしまったテクノロジーは一人歩きしてしまい、誰にも止めることはできません。その先のことまで想像することのできた博士は子供ながらに立派ですね・・。
それにしても、「核」と「遺伝子工学」は本当に人間の手に追えない禁断のテクノロジーという気がしてなりません。核による被害の実体はさておき、遺伝子工学やクローン技術を乱用した先に何が起こるかは、まだまだ強靱な想像力を持たなければ、見据えることができません。これに関しては、以前レビューした梅図かずおの「14歳」でもかなりリアルな未来描写が展開されていましたが、先週からNHKでアニメの放送が始まった手塚治虫の「火の鳥」も、その壮大な未来予測については先駆とも言える作品なので、この機会にテレビで観られるのが楽しみです。

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多摩川のほとりでのんびり暮らす3人家族の日常と果てなき好奇心を綴ったブログです。

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