auでは前回紹介した「お知らせメール」機能によって、キャリア乗り換え直後にスムーズに電話帳の移行、新アドレスの通知といった作業が行えるわけですが(ドコモも先日同じようなサービスを開始しましたね)、auではさらに移行した電話帳データをネットワーク経由でバックアップできる「EZメモリーポケット」というサービスも同時に提供しています。これを使えば今度は携帯が壊れたりなくしたりしても安心になります。
このEZメモリーポケットは携帯のメモリに保存されている画像や動画データと、電話帳データをサーバ上に転送してユーザごとに割り当てられた領域内に保管してくれるデータストレージ・サービスです。この手のサービスは、PCで利用する普通のインターネットの世界では大分前から出回っていたものですが、携帯では通信費とデバイス依存の問題があって今まで普及には至りませんでした。今回のauのEZメモリーポケットのリリースは、パケット代定額制WINとの連携を色濃く意識したもので、WIN利用者であればパケ代を気にせず、どんどんデータをバックアップできるというものです。
電話帳データの吸い出しには専用のアプリを利用するので、機種に依存することなくスムーズにアップロードすることができます。また、電話帳は一度アップロードしてしまえば、次回からは差分のみ検出して送信してくれるので、それほど時間にかかりません。こうなると携帯のメモリーカードに電話帳をバックアップしたり、画像の持ち運びに使ったりするのが面倒くさくなってしまって、もはやメモリーカードは必要ないんじゃないかとさえ思ってしまいます。私の使っているW11KはminiSDジャケットという方式で、普段はメモリーカードを差す口すら脱ぎ捨ててしまう、というスタイルなのですが、これもネットワーク経由のデータストレージという利用シーンを暗示しているような気がします。
そもそも携帯にメモリーカードが搭載されて、電話帳や写真をバックアップできるようになったこと自体はカッコいいことだと思うのですが、一体どれだけの人が真の意味での「バックアップ」としてメモリーカードを活用しているのでしょうか?もともとPCでのファイル・データのやり取りを経験していて、一定以上のリテラシーのある人だったら分かることですが、本当に電話帳をバックアップしようと思ったら、2枚以上のメモリーカードにデータを保存して、そのうちの1枚は携帯に差しっぱなしではなく、自宅など別の場所に保管しておかなくては意味がありません。ただ、そういった高度な使い方は手間がかかるし、なかなか定着しないと思うので、「ネット上に電話帳バックアップ」というアイデアにはそれなりに未来があるような気がしています。
今後パケット代定額制がますます普及する中で、携帯のメモリーカード付属という形は残り続けるのでしょうか?私は、ケータイはケータイらしく、出入口は電波だけというスタイルの方が自然なのではないかと思っています。
風のまにまに号

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